おはようございます!

営業の澤野です。

 

暑い時期に起きやすいひび割れが「プラスチック収縮ひび割れ」です。

コンクリートのプラスチック収縮ひび割れとは、フレッシュコンクリートが硬化の前後に生じ、

主に練り混ぜ水の蒸発で生じる乾燥ひび割れです。

※プラスチックな状態とは、可塑性を持ち、力を加えると変形する状態。

 

まだ完全に硬化する前に表面が乾燥し、セメント分が収縮することで、表面に細かいひび割れが生じます。

練り混ぜ水の蒸発は、ブリージング量が少ないほど顕著であり、外気温や風速、湿度などの影響を受けます。

よって、水セメント比が小さいコンクリートは、ブリージング水の蒸発が早いため、

プラスチックひび割れが生じやすいのです。

 

このプラスチック乾燥ひび割れの対策としては、

特に夏の強い直射日光や強風による乾燥の影響を受ける為、

仮設の日除けや風除けを設置するのが有効です。

また、表面のこて仕上げ後に湿潤養生を出来るだけ速やかに始める事も重要です。

 

この頃のような梅雨前の暑い時期は夏と違い湿度も低いです。

湿度が低いと当然乾燥も早く進みます。

また、7月1日からは夏季修正配合という、夏場仕様の配合になりますが、

現状では普通の配合なので、この時期の暑さによる乾燥対策は、

夏場以上に気を付けなくてはいけないのです。